えらんか12
聞いてくれ、trf!
まあええ。trfはこのさいええわ。てか、すごいこと起きた!
なんかさ、右手がこう、少しだけど動く!マジで!これマジ!いや、一番驚いてるの俺だから!
な・・んだよ!その「うそーん」っていう目はよ!やめろや!昔奴隷今石像と、この世の中のすべての不幸を背負ったようなおれに、まだお前らはそんな目を向けるのか!
ち・・ちぃい!!
きもちEじゃねえか!!!!!
いや、すまん。あまりの興奮で話が脱線脱線してしまいましたね。
で、なんで急に右手が動くようになったかというと、僕自身正確なことはわからないのですが、ほら、ちょっとまえサンチョのボケがみごとにチョンボやらかしてくれたでしょ?
てめえ親父の代からうちに仕えてるのにそりゃねえよ!っていうようなチョンボ。しかも、ボケの子はボケといいますか、子供の教育もなってない!何が「幻滅だよね!」だよ!アホかっての!
で、たしかに石塊になって4年。なんかすげえワイルド系にコケが生えちゃってぱっと見た感じわからないのもしょうがないと。あの日はかなりトサカに来ましたが、俺も元、いや、今も多分一国の主。そこは大人の対応ですよ。いや、つか、正味はらわた煮えくり返ってたけど、動けねえし俺☆
んで、その怒りもさめ始めた昨日!
なーにをトチ狂ったか、いや、サンチョの野郎又きやがってん!
しかも今回は、昔俺の幼馴染が拾った妙にカラフルな猫まで一緒に。
なるほど、猫といえど、長年仕えたご主人の顔はわかるだろうと、いや、本来なら「猫頼みかよ!」とボケサンチョにバギクロスの一発も見舞ってやりたいところなんですが、まあ、しつこいようですが僕は動けませんし、この際猫でもなんでもええわ。気づいて!俺に気づいて!!
とか思ってたら、あのクソ猫!人が与えた恩をあだで返すように
「ゴラニヤヤーーン、グヘ!」とかほえて、人の足元で小便しだしやがるのね!
しかも、むかつくことに庭で勝手に小便されて本来起こるはずの成金たちは、なぜか家の中に隠れちまうわ、サンチョはサンチョで
「やっぱり違うのかな?」とか言いながらニヤニヤしてr・・・・
カッチーーン!!!
こいつ・・気づいてない?俺が石像になってること、気づいてない?
と普段は
「>はい
いいえ」
しかしゃべらない、俺もバチ切れ!で、自分が石になってることも久しぶりに忘れて、殴りかかろうとしたそのとき!
ぴくっ・・
え?
かすかに動いた俺の右手・・
このときの喜びがお前らにわかるか?!
つか、サンチョの野郎、そのとき俺が発した並々ならぬ殺気にビビッてまたキメラの翼でどっかいっちまいやがった・・
うん。カラフルな猫忘れてるよ・・
で、一日たった今日。やばいね。もう、右手の中指だけなら自在に動かせるようになった。いける・・とりあえず、石のままでもいい。あのボケに一発食らわすまで、おれはがんばる。
と、意思表明してるわきで、今カラフルな猫が5回目の小便を俺にぶちまけやがった。
まずは、このタコが先だ・・