えらんか11

昨日のことなんだけどさ、昔俺の親父の召使やってたサンチョってやつが、4〜5歳のガキ二人つれて、孤島に存在するここ成金ハウスに現れたんですよ。

で、石像になってごろんと大地に転がるおれをじろじろみてるんですよ。

長かった・・城の連中今まで何やってたんだよ!とおもいながらも「これで助かる!助からなくても最低城まで帰れる!」とおもってたらさ

「うーん。似ているようだけど、これは違いますね・・」とかいってサンチョのやろうキメラの翼つかってどっかいっちまいやがってん!

しかもむかつくことに、去り際、野郎のつれてたがきの女のこの方が

「もしあれがそうだったら幻滅だよね・・」とかぬかしてやんのな!

マジ「は?」ってかんじだったね!ホント髪とか金髪でさ、もう教養のなさがにじみ出てる感じ?もう一人の男の子のほうも妙に襟足ながかったし・・

あれ、サンチョの子供たちなのかな?まあ、そうだとしたら、サンチョもやっと念願のベービー誕生で甘やかしすぎたのかもね・・それにしてもバカ丸出しの顔してたけど!はっはっは!

いや、笑ってる場合じゃねえよ!なんでおれに気づかないんだよ!!お前10数年ぶりに俺が城に凱旋したとき、パンツ一丁で城内徘徊して、隔離されるくらいボケてたのに、俺のこと一目見て気づいたじゃん!それがなんで・・

あ。

そのとき、おれは、自分の顔にこびりついてる違和感を思い出した・・

その違和感は、長年地面に接した位置に放置された末に生えてきたコケのことで、これがどうやったらそんな風に生えるのか?と問い詰めたくなるようほど、見事なもみ上げを形成し
あごの先でつながっている・・

だっりー・・・・やっぱ、あいつアホだ!