アメリカザリガニ

A:「自分は動く城であります」

B:「では自分は動かざること山の如し。城で〜、城でございます」

A:「動かないくせになんかかっこいい通り名だな!おれもなんか…」

B:「まあ、自分はとくに長所のない城なんで通り名くらいつけんとやって行けんのですよ」

A:「よし!速き事風の如し。動く〜、動く城でございます」

B:「パクりじゃないっすか!別に動く時点でインパクトあるんだし、パクらんでも…」

A:「あほか!最近なんちゃら映画でなんかすごそうな動く城が出てきたせいでこっちも商売あがったりなんだよ!」

B:「え?商売ってなんか売ってたんですか?」

A:「いや、まあステッカーとか模型とか?かな?」

B:「そんなの僕だって売ってますよ!」

A:「ぱくんなよ!」

B:「いや無茶苦茶ですよそれ!城=ステッカー的なものじゃないですか!」

A:「だったらおれの「速き事〜」もこれからスタンダードになるかもしれないじゃん!」

B:「いやよ。あなた速くないじゃないですか?動くのは事実ですけど、実際は三輪車にあおられてるじゃないですか?」

A:「ば、ばか!夜ははやいんだよ!」

B:「うわー…苦し紛れのシモネタっすか最悪ですね」

A:「ちげえよ!シモじゃねえよ!ホントに夜は移動速度があるんだよ!」

B:「へー。なんで夜速いんですか?」

A:「ほ、ほら、空気がきれいだから?なんていうの摩擦係数?わかる?こう、空気がおれが動くたびに…」

B:「へーすごいすごい」




「お、おい!あの城みろよ!しゃべってるぞ!!ちょうすげー!」