えらんか6

じ・・じじじ・・・

あー、あぁー、ああー、本日は晴天なり。本日は・・

どうだろ?今日は通じてるだろうか?まあええわ。石像にされてから、楽しみといえば、こうやって、自分の人生振り返った自伝をネット世界にテレパシーで飛ばすことだけだし。

いや、まて、じゃあ届いてなかったら悲しいわけで、どうでもよくねえじゃん!

しーん・・

あーあ!いくらわめいたところで、この声が誰かに届くわけでもないし、ホントむなしいわ!
てか、最近、自分が使ってるこの言葉が果たしてまだ、ちゃんと他人に通じるものであるかもわからない。多分文章に起こしたらそれはそれはひどいものなんだろうな・・
まあええわい。会話なんて、文法でするもんじゃない!心だ!心でするもんだから!!

と、ほえても目の前にいるアホファミリーはガキがアンヨできたことに大喜びで、こっちなんか見向きもしない。最近、足元にコケが生えてきた・・掃除してくれねえかな〜。

てか、いまだに納得いかないことがある。あの日、そう、石像にされて、しばらくして盗人が来てオークションにかけられたあの日。

俺がオークションにかけられるまえに、クラゲを3匹つるしただけの物が「なんとか屋の一品物の暖簾」とかいって出品されていた。

まあ、それはいい。オークションで出品されるもんなんて、対外、そういった価値があるのかどうかわからないようなものだし。

その「暖簾」は58000Gという破格の値段で落札された。
芸術の世界は恐ろしい。

で、俺の番がきた。ここまで出品されていたものを振り返るにさっきの暖簾はもちろん、なんか万病に効く木からとった雫やら、はいて歩くだけで見る見る強くなる靴だとか、どれもこれも眉唾なものばかりだった。
そして、どれもこれも信じられない価格で落札されていた。

てことはだ。俺みたいな王者の風格漂う(つか王様か俺・・)美青年の石像。
こりゃ、ありえない値段がついちまうんじゃないか、と。
もう、30万Gとかいっちゃうんじゃないかと。期待してたわけよ。

ところが、実際の落札価格20000Gだって。

おい待てよと。
20000Gっておまえ!

ドラゴンキラー<俺<吹雪の剣

ってこと?うわー、やってらんねーーー!!つか、最前列のお前!雫に8万Gも払ってないで俺にかけろっての!ほんと節穴ばっかだわ!

で、まあ、おれ的には「異議ありまくり」だったんだけど、盗人どもは満足らしく、結局2万Gで交渉成立。おれを買い取ったのはみためまんま成金のおっさん。

ん。ま、まあ、金もちっぽそうだし、大切に扱ってくれるだろう。

とか思ったら、こいつの家。いってびっくり!超孤島!

しかも、最初は大切に扱ってくれてたけど、今じゃ、見向きもされねえし・・

あーあー、またペットの犬畜生が足もとで小便しやがった!

絶対人間に戻れたらバギクロスしてやる!マジ許せねえ!!

あー、それにしてもひまだなー。寝よっかな・・

ぐぴぐぴ・・・・

ではでは